1月30日に出荷が開始された
Windows Vistaの影響によって、市況が回復したかに見えたPCの売れ行きが、発売第2週目にして、早くも失速していることがわかった。
株式会社BCNが全国2,280店舗の量販店のPOSデータを集計しているBCNランキングによると、発売第1週目となる1月29日〜2月4日におけるPCの販売台数は、前年同週比6.1%増となり、2006年2月からの前年割れの状況を脱皮したが、発売第2週目となる2月5日〜11日の集計では、前年同週比3.4%減と前年割れに逆戻りとなった。
一部メーカーでは、「出荷台数では前年実績を上回っており、落ち込みは一時的な現象」と強気の姿勢を崩さないが、発売直後の前年割れに、懸念の色を見せる業界関係者も少なくない。
形状別にみると、
ノートPCは前年同週比2.8%増と前週に引き続き前年実績を上回ったが、前週の16.0%増という2桁の高い成長率に比べると、伸び率は低迷。一方、
デスクトップPCは、前週に引き続き、2桁減のマイナスとなる15.4%減となった。
「Vistaのメリットがユーザーの間に広く浸透していない。発売直前の
マーケティングに反省がある」(大手メーカー幹部)といった声もあり、今後業界を挙げたマーケティング施策を加速させる必要性も指摘されている。
だが、販売店の間からは、「3連休には、PC売り場には多くのお客が訪れており、客数は薄型TV売り場よりも多かったほど。Vistaに対する関心は高いと判断しており、時間をかけて需要が顕在化していくのでないだろうか」といった声や、「
子供の進入学の
お祝いを想定して、Vista搭載PCを下見にきているお客も目立った」という声も聞かれており、今後の需要回復への期待が高まっている。
実際、Vista搭載PCだけに限定して販売台数を見てみると、1月29日〜2月4日の週を100とした場合、2月5日〜11日の集計では、デスクトップで107、ノートPCでは106、PC全体でも106という指数になっており、Windows XP搭載モデルの販売減が全体の販売数量を押し下げたという見方もできる。
それを証明するように、
エディション別にみると、発売第1週目には在庫処分となったWindows XP搭載PCが全体の44.2%を占めていたが、第2週目にはこれが32.2%と全体構成比では約3分の1にまで縮小。一方で、Vista Home
Premium搭載PCの比率が30.8%から36.6%に拡大し、初めて構成比としては最大となった。また、Home Basicも前週の20.4%から26.3%へと構成比を拡大している。
なお、OSソフトの
パッケージにおけるエディション別の集計では、発売第1週目となる1月29日から2月4日の集計で、Ultimateが31.3%、Home Premiumが42.6%、Home Basicで8.2%、Businessで5.6%となっている。